Loading

千鳥の世界

7vs90 No.4 無言の感嘆詞

千鳥は母や祖母と一緒によく散歩を楽しみました。朝早くや夕闇のころ、浜辺や山里を歩いたようです。その時のことも詩に書きました。

まあるいまあるい / お月さま / いつまで わしらに / ついてくる / どこまで わしらに / ついてくる (七歳)十二月

朝の月

まだよのあけぬ / 白月よ / お星のおともを一人つれ / お月様はどこにゆく

朝日をおがんでかへりがけ / ちらりと空を見上げたら / お月様は しらぬまに / お星と いつしよに / き江ていた / 月のゆくへは わからない  (八歳)八月一日朝

日や月や星について、谷川俊太郎は詩集『どこからか言葉が』の中でこう書いています。

ルバイヤートに倣ってまた(部分)

お日様 お月様 お星様 / なんの疑問も抱かずにそう呼びかけていた / 子どものころ天体はみな神様の親戚 / 知識に毒されない幼い知恵だったのだ それは

こんなのもあります。「とげ(部分)

ヒトが創ったものは何ひとつない / すべては自然に生まれたのだ / 私の胸は無言の感嘆詞でいっぱいだ

無言の感嘆詞」 千鳥の詩行の中にもこれがあふれています。

kobeyama田中千鳥第一使徒

投稿者プロフィール

田中千鳥第一使徒

7vs90 No.3 目と耳 身体と精神性

7vs90 No.5 内心の呟き

関連記事

  1. 死者もまた生きる

    2019.09.15
  2. 千鳥の空

    2021.05.09
  3. 命日 

    2019.08.18
  4. 火種を灯す 火種を守る:火としての千鳥詩

    2020.07.26
  5. 河本緑石のこと

    2021.02.28
  6. 小動物・植物

    2019.08.04
PAGE TOP