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千鳥の世界

朗読と書道

朗読とは 声を出して 耳で読むこと

書道とは 手でなぞって 形(象)に遺すこと

目で読むだけでなく、耳や手を使い、からだ全体で味わい尽くす、骨までしゃぶる、そんな楽しみ方・堪能法があります。受動態・受け身ではなく、能動的に〝コトバ〟を愉しむこと、それが朗読であり、書道です。

朗読や書道は、近年 幅広い層に嗜(たしな)まれています。保育所や幼稚園での絵本の読み聞かせ、親子の物語り、朗読の会サークル活動も盛んです。民話や体験談の語り部たちは全国で活動しています。高齢者や視覚障碍者に届ける朗読ボランティアも増えています。図書館では録音図書のストック借り出しが多くなりました。スタイル手法も様々です。独唱(読誦)=独り語りから多人数での群読まで。プロの朗読家もいれば、指導者レッスンプロ、朗読評論家、朗読検定まであります。

書の世界も多彩です。子供たちの書道教室もあれば、古典の臨書、写経体験・写経会、プロアマ様々な書道展・連盟・大会が毎日全国どこかで開かれています。教書雑誌というものをご存知でしょうか?ウィキペディアに拠れば「主に教育系の書道団体が発行する定期雑誌」とあり、34団体52誌が載っています。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B6%E6%9B%B8%E8%AA%8C

高校生たちの「書道パフォーマンス甲子園」もあれば、アート書道≒デジタル書道、紙だけではありません。扇子やTシャツ(布)果てはビルの壁面建造物にも書きます。日本と中国:漢字文化圏だけのものでもありません。西洋や中東を中心に海外には「文字を美しく見せる」カリグラフィーの歴史と伝統があります。

おもえば、〝コトバ〟は何よりもまず〝音(声)〟であり、そしてまたいつも〝形(象)〟です。さすれば、声に出してともに楽しみ、紙に記してともに遊ぶのは、自然の成り行き、当然の振る舞いでしょう。チドリのコトバが、朗読として書道としてさらに拡がることをせつに願います。

kobeyama田中千鳥第一使徒

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田中千鳥第一使徒

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第六官

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