1917年生まれの千鳥の同時代人を海外からもう一人。ジャズピアニスト セロニアス・モンク。20世紀は映画とジャズの時代だと言われてきました。綺羅星のごとく沢山の巨人がいます。モンクもそんな歴史のなかの一人です。
和田誠がイラストを描いた『ポートレイト・イン・ジャズ』【1997.12. 新潮社 刊】で作家の村上春樹はこう書いています。
彼の音楽はたとえて言うならば、どこかから予告もなく現れて、なにかものすごいものをテーブルの上にひょいと置いて、そのまま何も言わずに消えてしまう❝謎の男❞みたいだった。モンクを主体的に体験することは、ひとつのミステリーを受け入れることだった。(註:太字強調は引用者)
構えず、飾らず、風のように現れて、いつのまにか居なくなってしまう。そんなありようは、どこかしら千鳥に似ているような気がします。(贔屓の引き倒しですが‥惚れた弱み。乞うご海容!)
没後40年を記念して2本のドキュメンタリー映画が2022年初頭から全国劇場公開されています。その情報がコチラ ⇒ セロニアス・モンク 没後40年