雨のやんだ ばんかた
きのふ、あめのやんだ、ばんかたに、うらの、うめたてのところへ、せりをつみにでました。
すると、かへるがころころころとなきました。
雨で、はまがきれいに、あらはれ(洗われ)てゐました。山には夕日がしづみかけ、雨で、なにもかも、きれいにみ江ました。
大正十三年五月
七歳