Loading

千鳥の世界

静謐なるマグマ

優れた文章表現は、読み手にとって汲めども尽きせぬ泉であり、とめどなく噴出するマグマのようなものではないでしょうか。繰り返しの読み・反復をうながし、読むたびに新たな感興をもたらすとともに、さらなる解釈を求めます。田中千鳥の詩文もそんなひとつです。たけり狂うほどの荒々しさとは無縁、おとなしくおだやかです。一見するところ熱量もさほど高くなさそうですが、奥底に計り知れないエネルギーを感じます。その意味で“静謐なるマグマ”と名付けてみました。幽かな諦観・無常をはらむ危険物(低温火傷溶融体)=取扱注意物件でもありそうです。

kobeyama田中千鳥第一使徒

投稿者プロフィール

田中千鳥第一使徒

横断の人 越境の人

眼と耳:身体性とその奥深く

関連記事

  1. 編纂後記 古代子のベストワン

    2020.04.19
  2. 写生

    2019.03.24
  3. 7歳 vs 90歳

    2022.04.03
  4. イソツプ物語「蟻ときりぎりす」

    2019.08.25
  5. 千鳥詩に触れて④ 〝詩を生きた〟少女

    2020.02.02
  6. 太陽と月 古代子vs千鳥

    2020.04.26
PAGE TOP