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千鳥の世界

なれそめ

知らないのに 知っている

初めてなのに 懐かしい

遠くから すぐそばで

小さくて 大きな力

チドリは古くて 新しい

 このブログでは、田中千鳥の詩の世界に触発されて生まれた様々な声・言葉を発信していきます。

 

なれそめはよく憶えています。
かれこれ二十年近く前、脳梗塞を患って入院したことがあります。リハビリを重ね少しづつ社会復帰が見えてきた秋の午後、ふと覘いた大阪堂島のジュンク堂書店。
そこで、編集工房ノアの文芸誌『海鳴り』を見つけ、
上村武男さんが書かれた論考「千鳥―月光に顕(た)つ少女」を初めて読みました。
【2001年5月編集工房ノア発行『海鳴り』14号】


これが千鳥との出会いでした。
金子みすゞと「同じ山陰生まれ」「時代もあまり離れない」「夭折の童謡詩人」という共通項に惹かれました。
もっとも千鳥の方は、夭折というにも早すぎる、たった七歳半の一生でした。
もとより当人に童謡詩人の自覚はなかったことでしょう。
死の翌年に母親が『千鳥遺稿』を作ります。
僅かばかりの詩と日記と作文と手紙、それが千鳥の遺したすべてでした。
恐らくは上村さんもそうだったのでしょうが、一目惚れでした。一読一発で持っていかれました。

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