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千鳥の世界

温故知新:カルピス

カルピスが登場したのも大正時代1919年(T8)のことでした。

僧侶で英語教師だった三島海雲が内モンゴルで出会った酸乳を参考に開発しました。カルピスの名前はカルシュームの「カル」+サンスクリットの「サルピス」(熟酥)の「ピス」から生まれました。(Wikipedia や 現在 カルピスを製造販売するアサヒ飲料のウエブサイトに拠ると、最高の味=醍醐味を表す「サルピル」を採って「カルサル」という名も検討されたが、音楽家山田耕筰に相談したところ「カルサルでは響きが良くない、カルピスの方が母音の組み合わせが、とても開放的かつ堅実性があってよい。発展性が感じられる。きっと繁盛する」と答えてくれた、というエピソードが残っているそうです。)

ちなみにアメリカをはじめ英語圏では「カルピコ」という名で売られています。これは、カルピスという名前が、Cow(牛)+Piss(小便をする)「牛のおしっこ」に聞こえるためです。

   

発売当初の値段は、400ml入り大瓶で1円60銭、180ml入り小瓶で80銭でした。大正末期のラムネ(170ml)8銭や牛乳(180ml)10銭、サイダー(360 ml)22銭などに比べると高価に思われますが、「カルピス」は原液を8倍に薄めて飲むことを考えればそれほどではなかったようです。当初は経済性を謳った新聞広告を打ちますが、やがて「初恋の味」という名コピーが誕生します。

今でこそ なんということもない 当たり前のキャッチフレーズですが、百年前大正時代としては、とても斬新で大胆 刺激的で挑発 挑戦的な宣伝文句でした。三島には新進気鋭好み、東郷青児や岡本一平などにポスターを依頼する先進的な姿勢があったようです。与謝野晶子を起用したこんな新聞広告も残っています。

「カルピスは奇しき力を人に置く / 新らしき世の健康のため / カルピスを友は作りぬ蓬莱の / 薬といふもこれに如かじな」

もうひとつ、或る年代にはきっと懐かしくなじみ深かったカルピスの広告。

「黒人差別につながる可能性がある」と或る時或るところから指摘を受け忽然と姿を消してしまいました。

さらにエピソードをもうひとつ、戦時中には一時嗜好性の強い飲料として生産中止に追い込まれますが、その後 軍需物資に認定され「軍用カルピス」として陸海軍に納入されたということです。

さらにさらにもうひとつ。1997年には、発売80周年を記念して黒澤明監督制作によるTVコマーシャルも作って話題になりました。(下記をクリックすればYouTubeで視聴できます)

https://www.youtube.com/watch?v=SiafqR390rs

商品も「世につれ」時代の中で変化しながら生き続けるのです。

ところで、千鳥もカルピスを飲んだことがあるでしょうか?それは誰にも分かりません。

kobeyama田中千鳥第一使徒

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田中千鳥第一使徒

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