次なる使徒は、京都のオカリナ奏者:鈴江先子さんです。鈴江さんの活動についてはこれまでも何度か紹介してきました。千鳥のふるさと鳥取県気高町をはじめ、倉吉・京都・宇治・尼崎などで映画『千鳥百年』の上映とオカリナ演奏のコラボを催したり、オカリナと朗読の会”かたりしらべ”で千鳥の詩を読んだりしています。
音楽活動のキャリアは40年以上と長い鈴江さんが、オカリナという楽器に出逢ったのは20年あまり前のことでした。「オカリナというと皆さん古くからある民族楽器のひとつと思われるかもしれませんが、今広く演奏されている形のものは、19世紀半ばにイタリアのジュセッペ・ドナティという人が作った比較的新しい楽器なんですよ。土を焼成して作られ素朴で愛らしい形をしていますが、実はひとつひとつ微妙に出る音が違うんです。一見シンプルでやさしそうですが、本当は難しく奥が深くて手ごわい楽器なんです。そこがたまらない魅力です!」そう語る鈴江さんは、以来、日本では数少ないプロのオカリナ演奏者として様々な舞台に立っています。ジャンルに縛られない音楽家たちとのセッションを重ねながら、宇治にスタジオを立ち上げ多くのお弟子さんを育てています。同時にオカリナのオリジナル曲を何曲も作ったりと、オカリナの普及活動に幅広く取り組んで今に至ります。6年あまり前に千鳥を知り、その存在と詩文に魅せられて、すぐにオリジナル曲『彗星のように』を作曲・発表しました。
オカリナと千鳥、そこには〈素朴だが強い〉〈シンプルだが深い〉そんな共通点があるような気がします。
鈴江先子さんの活動と音楽は、ホームページやYouTubeで触れることが出来ます。是非訪問してみて下さい。