最近読んだ本の中にこんな一節を見つけました。
「人というものは本質を見る眼を持って生まれ、やがて歳を重ねると共に失っていく。そして老境に差し掛かり、その力を取り戻していくものらしい。」【今村翔吾 羽州ぼろ鳶組シリーズ① 火喰鳥 】
常識では、「無知無能で生まれた赤子・幼児が、成長と共に知恵と力を身に着け、有意な行動を量ね、やがて老いさらばえ衰えて退場する」ということになるのでしょうが、真逆です。田中千鳥や谷川俊太郎を見ていると、そうかもしれないなぁ、と思えてくるのです。
アナログからデジタルへ。世界史・人類史の大きな転換を経て、加速する変化の時代に生きる私たちですが、人間(の個体)は古代文明の頃から、さほど変わってはいないのではないだろうか、という思いに駆られます。不意にエジプト・スフィンクスの謎かけのことを思い出しました。
「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足の生き物は何?」
「7vs90シリーズ」はココまでで一旦休止と致します。