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千鳥の世界

7vs90 No.2 哀しみは哀しみのまま

雨の日が好きだった千鳥は、雨の詩をいくつも書いています。

雨と木のは

こぼれるやうな / がふる / 木のは と雨が / なんだかはなしを / するやうだ / 山もたんぼも雨ばかり / びつしよりぬれて / うれしさう (八歳)四月

雨の日

のも 山も / きり雨につまれ / 山のねの / なの花畠 / 雨にぬれ / かへるは / ころころ / ないてゐる (八歳)四月

呼応する《谷川詩集》は、「このまま(部分)

誰が言うのか / そのままでいいと / このままの私に / 木の声で / 雨の囁(ささや)きで

言葉を手放して / 身近な音を / 聞く / 哀しみは / 哀しみのまま

病弱だった千鳥、座敷の布団に臥して雨の音を聴く千鳥。彼女は生のかそけさ(幽さ)、はかなさ(儚さ)を、「哀しみは 哀しみのまま」感受していたようです。

kobeyama田中千鳥第一使徒

投稿者プロフィール

田中千鳥第一使徒

7vs90 No.1 百年後の呼応

7vs90 No.3 目と耳 身体と精神性

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