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千鳥の世界

温故知新:地球ゴマ

くるくるくるくる廻り続ける地球ゴマ 傾きながらも倒れずに いつまでもいつまでも どこまでもどこまでも ながくながく。何でもないようでどこか不思議 まるで千鳥の詩のように

地球ゴマが誕生したのは、1921年(大正10年)のことでした。

ジャイロ効果の原理を使ったこの「科学教育玩具」は、発売 数年後にはアメリカに輸出され、さらに東南アジアや欧州にも広がりました。敗戦後GHQ占領下ではPX(駐屯地購買部)でも売られるほど知られていたようです。

日本では、昭和30年代前半から始めたテレビCMでブームに火が付きます。模造品・粗悪品も多数出回りました。当時のポスターにはワルイニセモノに注意 という表示が見えます。1960年代から70年代にかけてが最盛期でした。女児には馴染み薄でしょうが、昭和の少年たちには懐かしい玩具のひとつとして記憶されています。

話しは変わりますが「コマ」に「独楽」という文字をあてたセンスはなかなかです。由来については諸説あるようですが、「ひとりで興じて楽しむ」「手遊び(てすさび) 手慰み(てなぐさみ)」は、思えば文学の起源にもあてはまりそうです。誰かに伝えるよりも先に、感受した世界を自らに慰むものとしての文学の発生。地球という自然との深い交感。千鳥の詩もこうして生まれたもののひとつです。

kobeyama田中千鳥第一使徒

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田中千鳥第一使徒

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