2023年が始まりました。百年前1923年は9月に関東大震災が起きた年でした。千鳥は満六歳、8月の終わりに肺炎を病んで秋の二学期を六十日余り休んでいます。童話誌『赤い鳥』を読み始め、盛んに詩文を書き始めた日々でした。そして翌1924年8月、わずか七歳半でこの世を去ります。「彗星のように消えた」異父妹の松岡李々子さんは復刻版『千鳥遺稿』の冒頭にそう書き記しています。
今年2023年は、没後九十九年‥そして来年 2024年は、千鳥没後百年 節目の年を迎えます。
一人でも二人でも多くの方々に田中千鳥の存在と詩文の世界を知っていただくために、今年から来年にかけてさらに活動を深化・進化させた行きたいと思います。倦まず弛まず千鳥のバトンをつないで参ります。