吉田健一という文学者がこんなことを書いています。
「一般の考へに反して言葉の用ゐ方が的確で微妙であればある程その意味は幾通りにもなる」(「何も言ふことがないこと」;筑摩書房『言葉といふもの』所収 初出はおそらく「文芸展望」 第9号 昭和50年4月)
「幾通りにもなる」ということは、あいまいで分かりにくくなることではありません。奥深く拡がるということです。 痩せるのではありません。ふくよかで豊かな「シンプル」が生まれてくるのです。千鳥の詩を読むと、毎回そう思い、この言葉を思い出します。
田中千鳥第一使徒
うたわない うた
言葉のG
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