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千鳥の世界

火種を灯す 火種を守る:火としての千鳥詩

おもえば、昔に比べ身のまわりに火を見ることは減りました。オール電化、電磁調理、電子レンジ、‥‥。台所でも火は見かけなくなりました。そういえば、マッチやライターもしばらくお目に掛かりません。火のない暮らしが寂しいというのは、感傷的に過ぎるのでしょうか。

人間は、火と道具を使うことで文明を築いてきた、と大昔学校で習いました。(言葉を加え、「人類は火と道具と言葉を使う動物だ」という定義も。もっとも諸説あって、日々更新されているようなので、これ以上は踏み込みません。)

おもえば、「火は情動を刺激する」ものです。火をみると人間は興奮し、その一方でしみじみと物思いにふける‥そんな経験が誰にも一つや二つはあるのではありませんか。いつまでも飽きることなく焚き火を眺めていた、なんてことが。火祭りは世界中いたるところにあります。

情報通信の始まりも、狼煙でした。火を焚いて上げる煙が遠く離れた人々に送る警報や合図になりました。千鳥の言葉もまた、一つの「火」なのではないか、そんな思いに駆られます。惚れた揚句の妄想と言われればそうかもしれません。けれど、狼煙・かがり火・灯火・火種としての千鳥詩、絶やさず灯し、守り続けたいものです。

kobeyama田中千鳥第一使徒

投稿者プロフィール

田中千鳥第一使徒

一本の鉛筆から

何度も立ち止り‥‥

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