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千鳥の世界

覚悟と責任

「人間の根っこにあるのは、“寂しさ”である」そう言ったのは、中也だったか朔太郎だったか‥千鳥の生きた時間の底にもこの“寂しさ”があることは八月命日のブログに一度 書きました。

千鳥は自らの病弱・短命(薄命)をきっと知っていた、そう思えてなりません。だからこそ、千鳥のことばには寂しさが流れ、覚悟が漂います。覚悟とはいえなくとも諦観に近い何か、が。読み手である私たちは、その覚悟の深さ・奥行に打たれるのです。千鳥の世界観と千鳥の美意識。そこに伏流する「覚悟」とそれを引き受ける諦観=「責任」 つづめて言えば人間にとって大切なのは、この二つ。そのことを彼女は直覚(直感・直観)していた気がします。

kobeyama田中千鳥第一使徒

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田中千鳥第一使徒

みすゞと千鳥

うたわない うた

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