今日も、千鳥詩に触れた人々から送られてきた言詞集を‥‥まず、大阪の元新聞社文化部長氏から。
「田中千鳥については、全く知りませんでした。不思議な子どもですね。神が遣わされた小さな人なんでしょう。言葉と共に生まれてきた人だと思います。」
東京のライターさん。
「田中千鳥は菩薩である。 むかしむかし平岡正明という音楽評論家が『山口百恵は菩薩である』という本を書いたことがありましたが、そのひそみに倣っていえば、千鳥は菩薩である。そういいたくなりました。」
京都の文芸誌主宰の女性。
「7歳の子がこれだけ自分の見たまま、感じたままを書けるすごさを感じます。 とても強い個性の方のようですね。この千鳥さんはいろんなしがらみを天性で排除されているのでしょうね 。同時代の童話文学にひけをとらないように思います。これからゆっくりとその余白を味わいたいと思います。」
母古代子が記した『千鳥遺稿』編纂後記によれば、千鳥は、皆で一緒に歌う「唱歌」より、「作文」の方が好きだったようです。ただ、お題を指定して書かされる「學校作文」はキライでした。アンダンテ(=歩くくらいの速さで緩やかに)、それも単独行で、遠くまで行くのがきっと性に合っていたのでしょう。アイキャッチ画像は、石井一男展2019年11月ギャラリー島田にて。