お茶ひとつ出さず恐縮ですが‥千鳥詩に対する共感・共鳴・共振・共響。波紋の拡がりに今しばらくお付き合い下さい。
児童館勤務 奈良の公務員さん。
「どの作品にも心地よいリズムがある。 山頭火や放哉の自由律秀句に通じる省略の利いた風通しのよさを感じる。山頭火も放哉も推敲に推敲を重ねて句を作ったが、 おそらく彼女は一気に言葉を連ね、それをそのまま作品として残したのだろう。 計らいの一切ない言葉の結晶体。」
上記の言葉、「計らいはない」が、みたままありのまま目にしたことをそのまま言葉に写しだけでない「表現の質・ゆるぎない硬度」を指摘したものだ、と拡大解釈しました。他にも、詩文の時代背景や母親に言及したコメントが幾つもありました。
「この年齢でこれだけのものを書くことに驚きましたが、 千鳥個人の才能はもちろんですが、大正という時代の 不思議さを改めて感じました。」「作品集拝読。素直に素朴に事物を眺めておられるのに感心しました。編集後記の母上の描写も鋭いですね。千鳥さんはきっとこの母上の優れた気質を受け継いでおられたのだろうと思いました。」
一本の鉛筆から生まれたことばが、時空を超えて拡がり、磁石のようにヒトを惹きつけ、引き寄せる力を持つことの不思議。ことばの力。これは信じてもよいことだと改めて思います。