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千鳥の世界

千鳥詩に触れて⑦ 児童文学作家

京都の児童文学作者・砂岸あろさんには、絵本『せんをひく』や冒険物語『黄金(きん)色の風になって』、青春小説『駱駝はまだ眠っている』などの著作があります。今日は、同じ表現者・砂岸さんから見た田中千鳥の詩とその奥行きについての言葉を紹介します。

千鳥が生まれつき抱いていた、昏さ、鮮烈さ、怖さ、みたいなものを、「遺稿」のお母さんの文章やエピソードで感じました。幼くして亡くなった儚さや痛ましい気持ちよりも、ひきずられるような強烈さのほうを強く感じます。それはお母さんの眼を通して語られているからかもしれないし、ある意味お母さんの創作も入っているのではないかとも思います。

お母さんは小説を書かれていたのですね。創作がいけないという意味ではなく、物語る人がいたことで、千鳥の詩が今、私たちに届けられた奇跡を感じます。

砂岸さんの指摘からは、言葉生まれる不思議、言葉から生まれる不思議などが浮かびあがってきます。時間を超えた拡がり、文学の持つ官能・交感のありようも見えてきます。

kobeyama田中千鳥第一使徒

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田中千鳥第一使徒

千鳥詩に触れて⑥ なび〈いい湯加減〉

千鳥詩に触れて⑧ 一筋縄ではいかない

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